お互いの趣味が全く合わんかった。
が、そこは仕事なので多少は自信を付けさせる為にあえて合わせた。まさか、過去に味噌作りしたことまで話を合わせなけれならないとは思わなかった。
「それでね、味噌って作ると上にたまり醤油が出来るんだけど、その醤油が格別に美味しいのよ!!」(がんばれ自分!)と思いながら対話を続けた。
あちらからは、私の趣味の読書について聞かれ「今、読んでいるのは○筒俊彦」と、うっかり、マニアックに答えてしまった。案の定、知らないと言われたが知らなくて良いです。「哲学とか言語学みたいな範疇かな、ははははん!」と誤魔化しといた。
終了して開口一番、先輩から「あなたが本当にあの人の相手だったらよかったのに!なんか凄くお似合いだったし気に入られていたよ!」と言われた。それを聞いた上司が「確かに!今なら付き合ってもデビュー前だからいいよ!あの人、凄い稼いでるし!あ、でも決まってる人いるんだもんね…」。
いくら何と言われようとも、
まっっっっっっったく、ときめきませんでした。あなたがたの目は節穴ですか!と言いたくなるくらいに。
旦那との関係でも確かに趣味は違うけれど、違う世界に生きてるのに一緒にいたらときめくし、謎の高揚感があるし、永遠に途切れない魅力がある。
「ときめくのと結婚は違うよ」
つまり恋愛と結婚は違うと言いたいのだろうけど、違いはありません!!
正確にはときめきとは違うかもしれないけども、うんともすんとも心が反応しない人と生活の為に一緒にいるくらいならロボットと同じじゃん。
旦那とは一緒に住んでるわけじゃないけど、そんなこといったら仕事もしてるんだから24時間一緒にいることが愛の証とはならないし籍を入れてるからってそれが証というわけでもない。やっぱり心の問題だよね。
自分が運命の人に既に出会ってると、そうではない人から見て開放的な感じがするから、まだ相手に会ってない男性から好かれるだけの話。
こちらからしたら単に「仕事だから」話合わせてるだけ。それでも相手が閉じてることがよくわかって疲れた。その人の相手じゃないと開くわけがないもんね。
他の男性と1対1になるなんて、ここ暫く無かったから忘れてたけど、よく昔色んな人から聞いたことを久々に実感した。
「一緒にいるのに、まるで1人でいるみたいだった」と。
そう、これだよ、今日の感覚は。
本当の相手ではない人と一緒に居るとこれになる。私含め、以前、違う男性と結婚してた人達が口を揃えて言うセリフ。