そんなAですが、スピリチュアルな話をする時は真面目です。
例えば、白いモヤモヤで不気味な塊と、ハッキリ人間と同じような色形で見えるもの、前者は死んだ人で後者は生霊、つまり人の念だという。Aは日常、普通ーーに、それが見えているんだって。ずっとその場所にいた死んだ人が入れ替わっていたり、暫くして居なくなったりすることもあると。どういう理由で亡くなったのかも視えるのだという。こんな話を
「私は、この話を子供達と貴女にしか話したことがない」
と言いながら、たまに教えてくれるのよね。
Aの話の中でも、ひときわ関心を引くのが、前からたまに書いてる紫の家の話。
ほんのたまに……そのような家があるのだと。前妻が長年入れ込んだ男性の家を見に行ったらまさにそれだったと言っていたので、私は、それって単にAの嫉妬心からきているものか、不倫は良くないという断罪的な思考からそのように視えているだけなのかと思い、それについてかなり追及した。が、
「不倫は関係がない。不倫しているからといって、そのような家になるわけではない。既婚者とお付き合いしている人は五万といるし、それだからという理由ではない」
という。実際、Aの息子の嫁の母も、離婚して既婚者とお付き合いしており、それをAに話しているが特にAは何とも思っていない。
じゃあ、何がそうしているのか。
これはものすごく謎だ。
Aは連泊中、
「この辺りにも、歩いていたら、1軒、2軒、そんな家はあった。どこのお宅かは私は絶対に言わない。」と言っていた。
何も分からない私は、ふーんと言って聞いているだけだが、この前の…前妻が付き合ってた男性の家でその人の奥さんが亡くなってしまった件については衝撃すぎた。悲惨すぎる。
その時のニュースで私は男性の名前を知り、そしてこの前、Aから前妻の名前を偶然にも聞いてしまったのでS先生にお願いしたら、2人はやはり本当の相手同士だった。
こんなことってあるんだろうか…。
やたらなことは言えない。
何があったのかは私達の知る事ではないと思うが…。
人の手を介さないでそんな事が起きてしまうなら(本当に人が関与していないのであれば)何が根底にあったんだろう。